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テレビで育った世代

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世界の支配権を巡る大いなる戦い「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of thrones)」

2013年からスターチャンネルにて配信が始まった
ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌」を原作としたHBO制作のテレビドラマシリーズ。
細部まで作りこまれた中世ヨーロッパをベースとした剣と魔法の世界。緻密に張り巡らされた伏線と、予想を大きく覆す驚愕のストーリー。
人間の本性を露わに描いた個性豊かで非常にリアルな人間模様などなど、テレビドラマではありえないくらいに壮大なスケールで描かれる一大叙事詩です。

あらすじ

一つの季節が不規則に数十年間続く”ウェスタロス大陸”と大陸を治める”七王国”の王たち。大陸の中心に位置する王都”キングスランディング”を治めていた七王国を統べる”バラシオン家”の”ロバート”が逝去したことから、七王国の支配権とその象徴たる”鉄の玉座”を巡り各国の王たちによる覇権争いが始まる。
しかし、ウェスタロスに続く長い”夏”が終わり”冬”が訪れようとしていた。
権力争いに血眼になる王たちをしり目に、冬は大陸を覆いつくす不吉な存在がすぐそこまで迫っていることを告げていた。

登場人物が非常に多いのと、原作でしか描かれていない前日談や設定などがたくさんあるので、はじめは難解なストーリーに困惑しますが、そんな心配すら凌駕する驚愕の展開に続きが気になって仕方がなくなります。
陰謀に裏切り、策略と貪欲に玉座を求めて争う人々の人間模様が秀逸。驚くほど緻密で計算されつくしている相関関係や伏線がゲームオブスローンズの最大の魅力です。
ちょっとした会話の中で出てくるセリフが、後に起こる大事件の伏線になっていたり、圧倒的不利な状況から事態を覆す衝撃的な展開が凄まじい。
正直言って1回見ただけでは本当の面白さには気づきにくいと思います。

初見でストーリーの大筋をつかみ、2回目で人物や王国の相関関係が見えてきます。3回目からはドラマシリーズでは語られていない裏設定や伏線に気づき、4回目にもなるとたくさんの登場人物の名前と顔が一致してより深く、面白く作品を堪能できるようになります。
最低でも5回は見ないと全体像を把握できないくらい、複雑なストーリーだと思いますが、それくらい何度も見たくなる凄まじいドラマです。

すべてのはじまり エダード・スターク

以下一部ネタバレを含みますので、気になる方は本編をご覧ください。
エダード 王都”キングスランディング”より北の小国を束ねる北部総督「エダード・スターク」
七王国の王「ロバート・バラシオン」とはターガリエン打倒の折に共に戦った戦友であり、互いに軽口を叩き合えるほどの親友です。

ロバートの”王の手”に任命され、逝去する直前にはジョフリー(ロバートの長男)が成人するまで国王として統治するように任じられますが、鉄の玉座(王座)を狙う者たちの策略により謀反人の汚名を着せられて処刑されてしまいます。

この事件を発端にスタークと北部諸侯たちは王都に対して反旗を翻し、大陸全土を巻き込む戦争へと突入、
スターク家の子供たちは離散し各々数奇な運命に翻弄されていくことになるのです。

Season1にして無残な死を遂げてしまうエダード・スターク公ですが、彼を慕う子供たちや北部諸侯たちが多くいるため、二度と登場することが無いにもかかわらず全シーズンを通して圧倒的な存在感を放ち続けるGOTを象徴する存在でもあります。

物語を構成する主要なキャラクター達

スターク公の仇討を目的に蜂起する北部諸侯と子供たちやロバートの血縁者による王位継承をめぐる争いに玉座奪還を狙うターガリエン。そして北から迫る死者の軍団……
とまぁいくつもの物語が絡み合う非常に複雑なストーリーですが、主要な登場人物たちに焦点を当てて物語を分割してみると少し解り易いです。
物語の大筋となるキャラクターは大きく分けて3人。

  • 冬と共に襲来する死者の軍団との戦いを描く「ジョン・スノウ」
  • ドラゴンの血族「デナーリス・ターガリエン」の冒険
  • 「サーセイ・ラニスター」を中心に蠢く、王位継承をめぐる陰謀と策略

この3人を中心に壮大な物語が展開し、最終的には1つの道筋へと合流していきます。

デナーリスの冒険

かつてドラゴンを配下に七王国を治めていた”ターガリエン家”の末裔の少女”デナーリス”。 denaris ロバートの反乱により王都を追われ東の僻地に逃れたターガリエンの末裔”ヴィセーリス”と”デナーリス”の兄妹。兄のヴィセ―リスは鉄の玉座(王位)を奪還するのに必要な軍隊を手に入れるため、野蛮な戦闘民族”ドスラク”を配下に治めるべく、妹の”デナーリス”をドスラクの王に嫁がせます。
しかし真にドラゴンの血を引いていたのは妹のデナーリス。 dragon 3頭のドラゴンを孵化させ、ドスラクの軍隊を従え、各地の奴隷たちを解放して軍を拡大させながら王都を目指します。デナーリスの未来に希望を抱いた英雄たちが続々と彼女の元に集まってくる壮大な旅路は、RPGのようなワクワクする展開が目白押しで非常に胸熱です。

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エミリア・クラーク

髪が白いので気づきませんでしたが、2015年公開の「ターミネーター:ジェニシス」で「サラ・コナー」役を演じていました。
本国アメリカでは「世界で最も理想的な女性」にも選出されるほどの美女で、スゲー小っちゃくて可愛い。
GOTではフルヌードを披露するなど体当たりで挑んでいます。

死の軍団との大いなる戦い

もう一つの見どころは冬と共に北壁の向こうから襲来する”死者の軍団”「ホワイトオーカー」たちとの闘い。
人類の存亡にかかわる大いなる戦いがすぐそこまで迫っているというのに南の王たちは政治ゲームにご執心。
ほんのわずかな人数で王都と北壁を守る”カースルブラック(黒の城)”を根城とするの”ナイツウォッチ(冥府の守人)”達と”ホワイトオーカー”の軍勢との闘いからは目が離せません。

死の軍団との戦いのキーパーソンが第一章で無残な死を遂げた”エダード・スターク”の落とし児”ジョン・スノウ”
デナーリスと同様に全シリーズ通して主要な役割を担う重要人物です。 john 普通の武器では傷すら付けられず、すでに死んでいるので殺すこともできない。
七王国の主要な国々が有する軍隊がおそらく3~5万程度なのに対して、ホワイトオーカーの軍は今までに死んだ人間全員。10万を優に超える巨大な軍勢に、戦場で死んだ仲間たちさえも軍門に加えてしまう最恐の敵です。

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手を挙げて死者たちが立ち上がるこのシーンは鳥肌です。

鉄の玉座を巡る政争

そして第3の主要なキャラクターがGOT史上最凶の悪女”サーセイ”です。 sarsey ロバートの妻(つまり皇后なので王位継承権は無い)でしたが、権力にしがみつき、したたかに策を巡らせながら徐々に王位に近づいていきます。
北からはエダード公の無念を晴らすためスタークの軍隊が王都を狙い、東からはドラゴンとドスラクの軍隊を従えたデナーリスが迫り、王都の中でも王位継承をめぐる血眼の争いで裏切りや反乱が多発していて、どこを見ても敵だらけのハズなのに、涼しい顔で最後は勝ち逃げしてしまうサーセイのドヤ顔が本当に腹立ちます。

これほど強烈な悪党は古今東西のドラマや映画や漫画の中でもなかなか登場しない。それくらい周到に作りこまれたキャラクターです。


3人の主要なキャラクター以外にも重要な役割を担う登場人物たちが物語を盛り上げます。
とくにエダード処刑をきっかけに離散してしまうスターク家の子供たちを取り巻く数奇な運命は、最終章の死者の軍団との戦いにも重要な意味を持つ壮大な冒険で、各々まったく別の運命を辿りますが、スノウの元に一人ずつ集っていく展開にはワクワクが止まりません。

アリア・スターク
アリア

スターク家の末娘。父エダードの処刑を目撃し、父を死に追いやった者たちへ復讐を誓う。

アリアの冒険もGOTの中では大きな見どころ。
父エダードの敵を討つため、ウェスタロスの広大な大陸を逃亡の旅をしながら次第に腕の立つ暗殺者へと成長していきます。
男勝りでやんちゃな少女で剣の腕はあまり頼りにならなかったアリアも、顔の無い神のもとで修業を積み、最終章では強力な戦力として死の軍隊との戦いに挑みます。
GOTのストーリーの中では上記の3人と同じくらい重要な冒険を経験している1人です。

ブランドン・スターク
ブラン

スターク家の次男。スノウは腹違いの兄。

ジェイミーとサーセイの逢瀬を目撃してしまったことで塔の上から突き落とされ半身不随となる。これがきっかけでスタークはラニスターに対して敵対し、エダードの処刑によって戦争が始まります。
歩けなくなったことで”三つ目のカラス”の能力に目覚め、来る死の軍団との戦争でも重要な役割を果たすことになる。
幼少期のブラン可愛すぎるだろ。

ちなみに、シーズン1でブランの命を狙い、その後家来になった”オシャ”はハリーポッターシリーズで”ニンファドーラ”を演じたナタリア・テナ。(同一人物に見えない。。)

サンサ・スターク
サンサ

スターク家の長女。アリアとブランの姉。
エダード処刑の頃にはジョフリーと婚約していたため、たったひとり王都に残され四方を敵に囲まれながらも生き残っていく。


正直、最初は嫌いでした。愚かで頭の悪い娘だなーと。
最後までその基本属性は変わらないんですが、周囲の助けを受けてなんかうまく生き残っていきます。
数々の悲劇に晒されてだんだんと非情さを身に着け、本心を隠しながら状況に適応して生き延びる。美しく賢い女性へと成長していきます。

スタークの最大の敵として、各国からも目の敵にされる忌むべき国として、全視聴者にも憎まれる悪の象徴として物語を牽引するラニスター。
次にいったいどんな酷い仕打ちで敵を打ち負かすのか、気になって仕方がありません。
ラニスターを取り巻く面々と王都転覆を目論む人々の物語もまた非常に面白い。

ティリオン・ラニスター
terion

ラニスター家の次男。ジェイミーとサーセイの弟。

ティリオンは面白いキャラクターですね。
鼻持ちならないボンボンで好色な策略家ですが、アクの強いGOTのキャラクターたちの中では数少ない善人でもあります。
”小鬼(インプ)”や”半人前”と周囲から疎まれ、実の父親にさえ忌み嫌われ、姉のサーセイからも命を狙われるという不遇な運命に翻弄されながらも、知恵と金で敵さえも味方につけてしまう図太さでしぶとく生き残っていきます。
酒と女に目が無く、恵まれない境遇ながらもいつも楽天的。一見能天気に振る舞いながらも常に策を巡らせているしたたかな男ですが非常に人間味のあるいいキャラクターです。

ジェイミー・ラニスター
ジェイミー

サーセイの双子の弟。

容姿端麗、金持ちで剣の腕もたつ、非の打ちどころのないエリート騎士。
物語の序盤は鼻につく嫌な奴でしたが、ブライエニーと出会ったころから少しずついい人間に変化していきます。
サーセイを愛しすぎて周りが見えなくなってしまうのが玉に瑕ですが、意外にも非常に弟思いなところがあり、最終章に向けてスターク家に対しても重要な協力者になっていきます。

ハウンド(サンダー・クレゲイン)
ハウンド

ジョフリーのキングスガードだったが、邪悪で根性なしの王に愛想をつかして逃走。アリアと偶然出会い、しばらくの間行動を共にする。
粗野で乱暴。礼儀知らずで狂暴ながらジョフリーがあまりにクソヤロウ過ぎたせいか、初めからスタークの娘たちには比較的優しかった。
アリアの殺しのリストに入っていたものの、アリアを護衛し、ともに旅をしたことでリストからは除外された模様。

スタニス・バラシオン
stanis

ロバートの兄であり、ジョフリーが王位を継承したことに異を唱えて王都に戦争を仕掛ける。

非情さはあるものの、思慮深く高潔さも備え、軍勢もラニスター軍を上回っていたので、各国の王たちの中では最も王位に近く、そこそこまともだった人物。
妙な宗教にハマって”赤の女”を過信しなければ、あっさり鉄の玉座を取れたのでは・・・?

マージェリー・タイレル
マージェリー

ロバートの甥レンリーの妻だったが、スタニスの魔術でレンリーを殺されたため、その後ジョフリーと婚約。

美貌を武器にしたたかに権力を求める策略家ではあるものの、裏切りや血生臭い殺し合いだらけの王都の中では誰も傷つけないので、たとえ偽善だとしても平民たちにも優しく接する、権力側にしては珍しい人格者。
GOTに登場するキャラクターの中でも数少ない善人かと。
ナタリー・ドーマーは2013年公開の「ハンガーゲーム2」にも出演しているので日本でもよく知られた女優さんかと思います。

スターク、ラニスター、ターガリエン、各々の王たちに翻弄されがらも皆が死者の軍団との戦いに備えて集ってきます。ここでこいつが仲間になるのか!みたいな展開は少年漫画みたいで面白いです。

ブライエニー
ブライエニー

レンリー・バラシオンのキングスガード。女性だがハウンドにも勝る屈強な剣士
体が大きく、女性として扱われてこなかったことで男性に対して嫌悪感を抱いている。


ジェイミー送還の任を受けて共に旅をするうちに、ジェイミーには信頼を寄せ、鼻持ちならない高慢なジェイミーもいい人間に心変わりさせていきます。
女性であるが故、騎士とは認められず、不運な事態に遭遇することが多いですが、忠義に厚く、非常に腕の立つ頼もしい剣士です。

ダヴォス・シーワース
ダヴォス

元密輸船業者で通称”たまねぎの騎士”
スタニス・バラシオンの王の手。


ストーリーの序盤から中盤にかけて政治ゲームの中枢を担うスタニス・バラシオンの物語の中心人物。スタニス敗走後は、来る死者の軍団との戦いに備えて重要な役割を果たすことになる。
戦闘には不慣れだが人を真心で動かすことに長けた子煩悩な老騎士。

バリスタン・セルミー
varistan

個人的に好きだったキャラクターです。
ロバートのキングスガードだった人物で、非常に気高く忠義に熱い騎士です。
ジョフリーが王位を継いだときに「王の盾(キングスガード)総帥」の任を解かれ隠居するように命じられますが、異を唱えて自らその任を離れます。
その後デナーリスのクイーンズガードに加わりますが、信じた人物に死ぬまでついていく忠誠心と決して曲がったことを許さない崇高な騎士道精神がカッコいい老騎士です。




2019年に最終章までの放送が終了し、日本国内でもhuluなど有料動画サービスでの視聴が可能になっています。(Amazonでは1~7の最終章以外は会員なら無料で見れます)
ラストに関しては賛否両論ありますが、僕はあれでいい―― というか仕方ないような気がしています。
これまでさんざん騙し、騙され、殺し合い、裏切りあいながら玉座を巡って争ってきたのに、最後の最後でみんながハッピーの大団円じゃGOTらしくないし、意外性も無いですからね。
(まぁ欲を言えば、あれだけ周りを苦しめたサーセイの最後が意外と綺麗だったのが残念)
後味の悪さはあるものの最後まで気が抜けない、とても見応えのある素晴らしいドラマでした。

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