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化猫の生態

表紙-本

少年犯罪をテーマにした小説

10代の淡い青春を描いた作品–恋愛やスポーツものはたくさんあるけど、少年犯罪をテーマにした作品はそれほど多く無い印象があります。
思春期の微妙な感情の変化や衝動的な行動はきっと誰にでも身に覚えのあること。
犯罪という極端な行動に走ってしまう少年少女の姿を描いた作品はなぜか強烈な魅力を放って見えてしまいます。
魔の82年組–だからというわけではないと思いますが・・・少年犯罪をテーマにした小説が好きなんです。

空白の叫び

貫井徳郎著 2006年 小学館刊行

三人の少年が各々の動機で殺人を犯し、少しずつ人生と人格が崩壊していく貫井徳郎が描く少年犯罪小説の最高傑作。
空白の叫びレビュー記事↓
> 少年犯罪小説の神作 空白の叫び <

オーダーメイド殺人クラブ

辻村深月著 2015年 集英社刊行

少年犯罪小説でありながら、ふたりの主人公の微妙な関係性にどこかキュンとしてしまう、恋愛小説的な切なさが共存するホッコリする犯罪小説。
オーダーメイド殺人クラブレビュー記事↓
> 和む少年犯罪小説 オーダーメイド殺人クラブ <

青い炎

貴志祐介著 1999年 角川書店発行
–あらすじ–
櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。
その平和な家庭に、母が10年前に別れた男、曾根が現れた。
曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。
警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意した。
自らの手で曾根を葬り去ることを……
—-


ミステリーやホラーなどで知られる貴志祐介が描く天才的な頭脳を持つ少年が企てる完全犯罪。
平穏な日常が崩壊し、次第に追い詰められていく少年の心理変化が丁寧に描かれ、主人公の少年に思わず感情移入してしまいます。
一流作家が描く少年犯罪の傑作です。

小説しか読んでいませんが、映画やアニメにもなっているようです。

14 Fourteen

桜井亜美著 1999年 幻冬舎刊行

1997年に起こった衝撃的な事件 当時14歳だった少年Aと呼ばれたあの事件を題材に描いた問題作。
ほとんどは作者自身の創作のようですが、猟奇的な事件の真相に迫る内容はフィクションだと分かっていても非常に魅力的。
恋愛小説が多い桜井亜美先生にしてはかなり異色な品です。
14 Fourteenレビュー記事↓
> 魔の82年 14[fourteen] <

金閣寺

1956年 新潮社 三島由紀夫 著
日本文学会に燦然と輝く昭和の文豪 三島由紀夫 による傑作。
国語の教科書にも必ず掲載される有名な作品なので、作品名を暗記した人は多いはず。
でも読んだことがないと言う人も多いはず。僕もそうでした。

あらすじ

貧しい寺に生まれた溝口は、体が弱く、生来の吃音のため自己の意思や感情の表現がうまくできず、内向的な少年時代を過ごす。
僧侶である父から金閣ほど美しいものはこの世にないと聞かされて育ったが、実際に初めて見た金閣寺にはそれほど美しさを感じられず落胆する。
しかし戦況が激化する中、金閣も自分も共に空襲で焼け死ぬかもしれない同じ運命に思いを馳せると、金閣は悲劇的な美に輝いた。
戦争が終わり大学に進学した溝口は、内反足の障害のあるクラスメイトの柏木と親密になるが、溝口とは対照的に柏木は女性の扱いには長けていた。
障害がもたらす内面の屈折と人生観、そして女性に対して抱く官能的な美が金閣と重なり、女性の美に対して金閣の幻影が立ち塞がるようになり、溝口は金閣を激しく憎むようになっていく。
孤独の中に墜ちていく少年が導き出した答えは「金閣寺を燃やす」というものだった。
実際に起こった「金閣寺放火事件」を元に書かれた問題作。

この作品を少年犯罪としていいのか悩みましたが、主人公の少年時代から描かれ、
憧れ続けた金閣寺に火を放つ瞬間までの心理変化の描写などは現代の少年犯罪小説にみられる描かれ方によく似ています。
作品名からではどんな作品なのか想像つきませんでしたが、読んでみて驚き。
金閣寺が一度燃えていたということも知らなかったのでさらに驚きです。

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