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化猫の生態

今更だけど、ヴィジュアル系の魅力について語りたい

1990年代、日本ロック界に巻き起こったバンドムーブメント「ヴィジュアル系」
数多くのバンドが登場し、様々なタイプの音楽が生まれ、多種多様な文化体系を作り出しながら、今や新たな音楽ジャンルとして確立しました。
ヴィジュアル系の最盛期に思春期を過ごしたど真ん中世代として、ヴィジュアル系の魅力に迫ります。

1始まりのバンド Xjapanの衝撃

派手なメイクと衣装、重力に逆らう奇抜な髪型で激しく頭を振るヘッドバンキング。
気性の激しい和製メタルを全国区の人気に押し上げ、ヴィジュアル系の礎を築いた伝説 XJAPAN
知名度を上げるためにバラエティ番組に出演し、その強烈な外見と凶暴な音楽性の虜になったファンが続出。
ライブの演出で火を使って出禁になったり、打ち上げの居酒屋で暴れて出禁になったり、ヤンチャな伝説もたくさんありますが、
自費でデモやMVを制作して配布するなど、地道なプロモーションにも力を入れ、影の努力を惜しまないバンドでもありました。 Xjapan 多分「元気の出るテレビ」で初めて知った人は結構多いんじゃないでしょうか。
僕はまだ小学生のガキだったんで、あまり記憶には無いんですが、凶暴な外見とパフォーマンスに戦慄していたのを何となく覚えていますw

メタル系の音楽はあまり得意じゃないんですが、V系の始祖ともいえるXは別格ですね。
初期の作品だと「WEEK END」や「Joker」なんかよく聞いてたな。
後期の「Rusty nail」なんかカッコよすぎて今聞いても痺れます。

X JAPAN Virtual Shock 001

95年にセガサターンからXjapanのゲームが発売されていました。
Xの東京ドームライヴにカメラマンとして密着し、メンバーのオフショットやライブ中の写真をとにかく撮りまくるだけのゲームだったんですが、それが不思議とスゴク面白かった。
何度も同じシーンを繰り返しやっては自分だけのベストショットを撮影するのに熱中していましたっけ。
いまやプレミアがついていますね。

X以前の先駆者たち

XJAPANの登場以前から、「David Bowie」や「The CURE」「Led Zeppelin」など、グラムロックやプログレ、パンクやニューウェイヴ等の影響を受けた強いビートの激しい音楽と、派手な衣装やメイクで視覚的なインパクトを狙ったバンドはいくつか存在していました。
「DER ZIBET」「DEAD END」「BUCK-TICK」「D’ERLANGER」
とくに「BUCK-TICK」と「D’ERLANGER」の2つのバンドは、現代のV系のイメージと方向性を決定づけた元祖だと僕は思っています。
「D’ERLANGER」は個々のメンバーの魅力が非常に高くて、解散後も他のバンドに所属してV系を牽引する偉大なバンドをいくつも生み出しています。
2007年に当時のオリジナルメンバーで再結成され、初期のV系を体現する活動を現在も続けています。
Vo.KYOのハスキーでパワフルな歌声は、圧倒的唯一無二で最高にカッコいい! > D’ERLANGER website <
初期のヴィジュアル系の礎を気づき上げた偉大なバンド「BUCK-TICK」の魅力について語った記事 > 元祖Visual系 BUCK-TICK <

BOOWYはヴィジュアル系なのか?

言わずと知れた伝説のバンド「BOOWY」は、後に登場するロックバンドたちに多大な影響を与えたことは間違いありませんが
ヴィジュアル系という単語が生まれる以前に活動を終了してしまっているし、表現や音楽的な部分では後のV系バンドにさほど影響を与えていないことも考えると、V系の歴史に組み込むには聊か無理がありそうです。
しかし、V系史上もっとも成功したバンド「GLAY」に影響を与え、BUCK-TICKと同時期に日本のロックを牽引したバンドとしてヴィジュアル系の歴史を語るうえでは外せない存在でもあると思います。

「ヴィジュアル系」という単語が使われ始めて定着していった背景には、X JAPANのアルバム『BLUE BLOOD』のキャッチコピー
「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」
が起源だと言われています。

Xjapanの強烈なカリスマ性に憧れを抱いた後続のバンドが次々と生まれ、日本のロックに ”ヴィジュアル系” という新たな可能性が生まれた瞬間です。

2創成期 ExtasyRecordsの子供たち

インディーズで活動していたXJAPANがレコード会社からのオファーがなかったため、YOSHIKIが自ら発足させたインディーズレーベルExtasyRecords。
Xと並ぶヴィジュアル系の伝説「LUNA SEA」や、V系ではミリオンを達成した数少ないバンドの一つ「GLAY」が所属し、
知名度は低いものの、未だ根強い人気を誇るコアなバンド「ZI:KILL」や「LADIES ROOM」「TOKYO YANKEES」など、後続のバンドに多大な影響をもたらしたアーティストが数多く所属していました。 ZIKILL LADIESROOM TOKYOYANKEES 僕の人生を変えた死ぬまで一生大好きな伝説のバンド「ZI:KILL」について語った記事↓
> 世界で一番好きなバンドはZI:KILLです <

LADIES ROOM BAND CRUSH#1

LADIES ROOMは当時ハマったバンドの一つです。
歌詞がちょっとエロくて、ライヴ中に女性の観客に喘がせたりして、思春期のガキには刺激の強いバンドでしたが、
音楽がとてもキャッチーでポップ。J-pop的な爽やかさがすごく聞きやすいので、ロック初心者だった僕にはすごく魅力的なメロディーを持つバンドでした。

ExtasyRecourds所属以外にもV系に分類されるバンドがこの時期には沢山現れました。
Xと人気を二分するほどの伝説のバンド「COLOR」や、パンクを主体とした「かまいたち」「BY-SEXUAL」
メタル系の大御所「Gargoyle」「DEAD P☆P STARS」など
メタルやパンクなどUKロックの流れを汲む音楽性から派生した個性的なバンド達が、ヴィジュアル系創成期を盛り上げています。 color gargoyle deadpopstars

The DEAD P☆P STARS HYBRID BEST

いかついヴィジュアルと過激なパフォーマンス。反体制を掲げる過激な思想など、当時の日本のヤンチャなパンクファンたちを魅了したDEADPOPSTARSですが、
そんな凶暴なイメージとは裏腹に音楽性は意外と爽やかでポップ。
メタル系の激しい曲もありますが、パンキッシュでノリノリな曲や初期のV系らしいクールで前向きな曲など、どれも粒ぞろいの名曲が沢山あるカッコいいバンドです。

V系の創成期を牽引したもう一つの伝説 LUNASEA

初期のヴィジュアル系のイメージを世間に焼き付けたのはLUNASEAの存在があったからでしょう。 LUNASEA XやCOLORのように逆立てた髪や鋲だらけのレザージャケットやらカラフルな衣装ではなく、
退廃的で官能的、女性的な見た目と、ビートが強く疾走感があるクールな楽曲がパンクやメタルを主体としたそれまでのV系とは明らかに違っていました。 LUNASEAに憧れたバンド達はこぞって彼らの真似をして、女性的なヴィジュアルを追求し、エッジの効いたソリッドロックが量産されていきます。

ヴィジュアル系 = 退廃的で官能的。クールなソリッドロック
というイメージがLUNASEAの登場によって世間に固定化されていったと思います。

3ヴィジュアル黄金期

94年 「GLAY」「黒夢」「L’Arc-en-Ciel」 がメジャーデビューを果たし、ヴィジュアル系バンドに注目が集まります。 初期はヴィジュアル系という言葉自体はさほど浸透していませんでしたが、続々と登場する後続のバンドから人気に火が付き社会現象ともいえる一大ムーヴメントが巻き起こり、ヴィジュアル系の黄金時代が始まります。

XやBUCK-TICKのようにカラフルで過激な衣装から、黒を基調としたゴスの要素が生まれ、より女性的な容貌へと変化し、音楽においてもLUNASEAに影響を受けたとみられるビートが強く疾走感のあるソリッドロックが中心になってきます。
「SOPHIA」「PENICILLIN」「JanneDaArc」などオリコンチャートを賑わせるバンドも数多く出現し、
「ROUAGE」「Laputa」など”名古屋系”と呼ばれる、世間のもつV系のイメージを貫き通す硬派なバンドや、ヴィジュアル面に特に拘りを持った強烈な個性のバンドも多く出現し始めます。 PENNICILLIN Janne Da Arc ROUAGE Laputa

この時代はヴィジュアル系が最高潮に盛り上がっていた時期ですが
小室哲哉の最盛期でもあって、安室奈美恵やTRFなどのダンス系のアーティストがチャートを独占していました。
イケてる系のクラスメイト達はみんなそういうの聞いてましたが、日陰者の僕はV系ばっかりアホみたいに聞いていましたね。。

黄金期を支えたV系バンドのレビュー記事
> 名古屋系の最高峰 ROUAGE < > 仮面の下の表情(カオ) DIE IN CRIES <

V系史上最高の人気を獲得したGLAYの功績

94年にExtasyRecourdsからインディーズデビューし、96年に「BeatOut!」でメジャーデビュー。
ヴィクトリアのCMに起用された「グロリアス」が話題になり、一躍トップバンドへ仲間入り。
当時のスキー場では「ロマンスの神様」と同じくらい「グロリアス」がリピートされてましたね。
「HOWEVER」がシングルとして初のミリオンを達成し、国内の音楽賞を総なめ。
幕張メッセのオープン10周年を記念して始まった野外コンサート「GLAY EXPO」では動員数20万人を記録し、現在も毎年開催されています。(このためGLAYは他のフェスに参加しないそうです) ヴィジュアル系としてこれほどまで大きな成功を収めたバンドはいません。
ヴィジュアル系黄金期にデビューし、該当する特徴も多く有しているものの、奇抜なほどの派手さもなく、BOOWYに影響を受けている楽曲など、一般大衆に受け入られ易い存在感がGLAYの特徴ともいうべき最大の魅力なのかもしれません。 当時は周囲のクラスメイト達がこぞってGLAYばかり聞いていましたね。
僕はV系創成期からの筋金入りだったので、それほど熱狂はしませんでしたが、
今聞くとHOWEVERっていい曲ですね。

伝説のV系深夜番組「Brerak Out」

BreakOut テレビ朝日系列で深夜2時頃に放送されていた30分の音楽番組「BreakOut」
放送開始当初はV系に限らず、その時旬のインディーズバンドを紹介していたものの、V系の人気に火が付き、早い段階からヴィジュアル系を中心に番組内で扱っていました。
2001年にいったん放送が終了しましたが、2012年から再び放送が再開。しかしこちらはジャンルに拘らず、Youtuberなども取り上げているようです。

BreakOutで紹介されたバンドは全国区の人気を博し、この番組から生まれたバンドも数知れず。 BreakOut ヴィジュアル系ブームを世に広め、後に“ヴィジュアル四天王”と呼ばれるヴィジュアル黄金期を牽引する4つのバンドが誕生しました。

当時まだ中学生でしたが、毎週欠かさず見ていたなー。
今では入手困難なレアな映像が番組内で紹介されていたりしたので、コアなファンはいまだに多いはず。
地元の北海道にはV系のインディーズを扱うCDショップが札幌にしかなかったので、番組で気になったアーティストをチェックしておいて、お小遣いをためては足しげく札幌まで通っていました。

V系人気にあやかった恰好だけの低レベルなバンドもたくさん紹介されていました。
そのため一部のバンドからは毛嫌いされていたようで、とくにPIEEROTのキリトは番組を酷評。 しかし、番組後期には番組のバーチャルMC「チョコB」と電話で和解対談をするなどして、番組内に多く登場するようになりました。
キリトのああいったメディア戦術は本当にうまいと今思えば感心させられます。

ヴィジュアル四天王の君臨

BreakOutがそう言い始めたのが発端なのだと思いますが、当時とくに人気の高かった4バンドが四天王と称され、ヴィジュアル系の黄金期を牽引していました。

SHAZNA

MeltyLoveでメジャーデビュー。
どう見ても女性にしか見えないIZAMの容姿に世間が衝撃を受け、一時代を築いたヴィジュアル四天王の代表格。
SHAZNAがいたからヴィジュアル系という音楽ジャンルが一気にメジャーになったんじゃないかと思います。

僕もデビュー前からBreakOutで紹介されているのを見ていました。
たびたび番組で特集が組まれ、IZAMの冠コーナーもあるほどの人気。
「イケてる女子になる方法」だったかな?
都内のオサレなカフェやブティックを番組MCの古川ちゃんを連れて訪問したり、メイクの仕方を伝授したり、そんな内容でしたね。

メジャーデビューでびっくりするほどの人気者になったSHAZNAですが、僕はインディーズの頃から好きでCDもよく聞いていました。
インディーズ版のMeltyLoveの方が男性っぽい歌い方で迫力もあって好きだったんですが、当時それを妹に聞かせたら「なにこれ、かっこわるい」と一蹴。
しかしメジャーデビューで一気に人気に火が付くと「SHAZNAのCD貸して!」と僕の部屋に飛び込んできたのをよく覚えています。
現金な妹よ・・・

La’cryma Christi

スマートなルックスと洗練された楽曲。男性キーを遥かに凌駕した甲高いTAKAの歌声。
都会派なオサレ系Vの代表的バンド。特に女性からの人気が圧倒的だったと思います。
V系のファンなんてほぼ女性ばっかりだけど・・・

FANATIC◇CRISIS

ヴィジュアル黄金期の名古屋系の代表格。
奇抜でサイケな独特な音楽体系を持つ特異なバンドです。
サイバーパンク的なセンスなんだけど、なんかちょっとダサいんですよね。。。
でも不思議と気になる。
他の四天王に比べて、これというほどのイケメンが居なかったのにものすごい人気を博していたのもなんだか不思議。
そんな不思議尽くしなバンド。 曲は好きなんですよ。

MALICE MIZER

GACKTが所属していた伝説のバンド。
ゴスの要素を取り入れたバンドはそれまでもいくつかあったものの、MALICEMIZERはその中でも別格です。
細部まで作りこまれた秀逸な世界観とロックとクラシックを巧みに融合させた他に類を見ない楽曲。ライブはまるで演劇の舞台のような豪華なステージセット。
「ライブでミュージカルをやるバンドがある」と友達から聞いた時「ん?何の話?」となったのをよく覚えています。
とにかく金をかけまくってるバンドです。こんなにお金をかけているインディーズバンドなんて他にないでしょう。
GACKT様は当時から色々あってお金は持ってましたからね。。。

メジャーデビューから僅か1年ほどでGACKTが脱退してしまい、続いてDrumsのKAMIがくも膜下出血により急逝。
音楽的なセンスも技術も、メディア戦略もすべてにおいて一流だったバンドなのに、バンド名「MALICE MIZER (悪意と悲劇)」さながら、数奇な運命に見舞われて衰退していってしまったのが非常に残念です。

ヴィジュアル黄金期には多くのバンドが生まれては消えていきました。
その中には本当に実力のあったバンドもいれば、人気にあやかって格好つけたいだけのクズなバンドも腐るほどありました。
”ヴィジュアル系”と一括りにされて実力のあるバンドまで、”格好だけ”のレッテルを張られてしまったのは悲しいことですが、大きなブームの影には禄でもない烏合の衆が一定数ついて回るのは致し方ないことだとも思います。

「俺たちはヴィジュアル系じゃない」と表明するバンドも多数現れましたが、XやLUNASEA,、それ以前のUKロック等の流れを汲む音楽的な特徴こそがヴィジュアル系の本質であって、見た目のインパクトは知名度を上げるための手段でしかありません。

”ヴィジュアル系”は日本人が独自に進化させた数少ない音楽体系の一つです。
演歌や歌謡曲のように日本にしか存在しない音楽です。
それを否定するというのは日本人の文化を否定するのと同義だと僕は個人的には思うのです。

4ヴィジュアル衰退期

90年代のヴィジュアル系黄金期が終焉を迎え、90年代末期になるとヴィジュアル系の人気は衰退していきます。
世間ではHighStandardをはじめとするメロコアブームの時代に突入。
ヴィジュアル系の時代は恰好だけと揶揄されていましたが、僕から言わせればメロコアもノリだけで内容が全くないと感じていました。 (B-dashは好きでした)
この時期は僕もヴィジュアル系から離れ、洋楽を中心に聞いていましたが、それでも一部のヴィジュアル系は追い続けていました。

V系氷河期に現れた二大カリスマ PIERROT DirenGrey

ヴィジュアル四天王の人気が収まり、メロコアやアイドルの人気が高まり始めた90年代末期から2000年代初期。
下火になりつつもヴィジュアル系はまだまだ根強い人気を保っていました。
特に強烈なカリスマ性を持つPIERROTとDirEnGrayの人気は絶大でした。 90年代全盛のバンド達とは明らかに一線を画す、高い演奏技術と秀逸な世界観と唯一無二のセンス。
メディア戦略に長け、強力な発信力をもつこの二つのバンドは、衰退していくV系を取り巻く環境をものともせず、いとも容易くありとあらゆる記録を打ち立てていきます。

強烈にハマったバンドPIERROTのレビュー記事
> 神センスの道化師 PIERROT <

V系の亜種 密室系 レトロック

93年結成と歴史の長いバンドながら、Vo.が現在の石井秀二に代わり、メジャーデビューを果たすこととなる「cari≠gali」 リーダー桜井青氏がインディーズにおいて活動するために立ち上げたレーベル「密室ノイローゼ」に所属していたバンドたちが総称して ”密室系” と呼ばれました。

現在もハードコア系のバンド達と肩を並べ、全国のフェスにも出演している「ムック」は密室系の代表格
また、密室系の特徴を色濃く有し、レトロックと位置付けられた「メリー」や「蜉蝣」は”御三家”と呼ばれ人気を博しました。 merry蜉蝣 それまでのV系とは明らかに毛色の違う音楽体系を持つ異色のバンドで、ホラー的なドロドロした歌詞とロックやメタルの重厚さに歌謡曲などノスタルジックなメロディーを融合させた全く新しいタイプの音楽が特徴です。
ヴィジュアル系の1種としてみなされているのはおそらく、見た目のインパクトが原因かと思われます。 特殊メイクによるゾンビのような外見はまさに密室系と評するにふさわしいヴィジュアル。
密室系と呼ばれるバンドはヴィジュアル氷河期にシーンを大いにかき乱し、その後に発足するネオVへと繋がっていきます。

cari≠galiの魅力
> そこはかとなくヤヴァさが漂う cari≠gali <


5ネオVによる再開拓

2005年ころになるとヴィジュアル系のブームもすでに沈静化。
カリスマだったPIERROTも解散してしまい、ヴィジュアル系も過去のものになりつつありました。
そんな中再び起こったヴィジュアル系ブームが ”ネオV” と呼ばれるヴィジュアル系再評価の流れ。

V系氷河期にシーンを席巻した「ムック」「メリー」「蜉蝣」の御三家を筆頭に、
「ナイトメア」「Gazette」「シド」「AliceNine」など新興勢力が次々とデビュー。
90年代の ”格好だけ” と揶揄されていたV系バンドからかけ離れた高い演奏技術と、洗練された楽曲のセンス。
加えてメンバー全員が超イケメンという非の打ち処のない天才的なバンドがシーンを盛り上げ、再びヴィジュアル系に注目が集まりました。 正直この時期は日本の音楽を全く聞いていなかったので、あまり詳しくはありませんが、上記のバンドの強烈な存在感には驚かされたのも事実です。

個人的には密室系みたいな奇特なバンドが好きなので、この時期僕がハマっていたのは「宇宙戦隊NOIZ」という変態バンドです。 > 進化系V 宇宙戦隊NOIZ <

2019年現在、ヴィジュアル系のブームは再び沈静化してしまいましたが、精力的に活動を続けているバンドはまだまだ沢山存在します。
90年代~2000年代初期に比べ、その表現の幅や音楽的なジャンルは多種多様な広がりを見せていますが、
一時代を築いた ”ヴィジュアル系” という音楽体系はきっと永久に残り続けるんだと思います。 今はギャルバンやハードコアのバンドに注目が集まっていますが、時代が巡り再びV系に似た音楽が持て囃される時代がまた来るだろうと信じています。

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