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表紙

読書感想文

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魔の82年「14[fourteen]」

桜井亜美著 1999年 幻冬舎刊行

デビュー作の「イノセントワールド」が竹内結子、安藤政信主演で映画化されたことでも有名な女流作家 桜井亜美 先生。
10代の少女を主人公に刹那的な恋愛を描いた作品が多く、官能的な表現や言葉数の少ない空白を読ませるような独特の文体が特徴的な作家さんです。
そんな桜井亜美作品の中ではかなり異色な作品がこの『14 fourteen』。
1997年に起こった衝撃的な事件 当時14歳だった少年Aと呼ばれたあの事件を題材に描いた問題作です。

あらすじ

十三歳のカズキは、妄想の世界にいる唯一の親友BJとしか会話ができなかった。
学校でイジメられ、家では母親に殴られ、同級生の少女に性的興奮を感じて悩むカズキに、BJは「世界を破壊しろ!」と言い続ける。 そして十四歳になった時、彼は儀式を開始した。
「そうです。僕が、酒鬼薔薇聖斗です」
悲惨な事件の光と影を照らし出す、衝撃の問題作。

実は僕、魔の82年組なんです。。
V系にFF7やエヴァンゲリオンみたいな厨二全開の文化がとにかく流行った時代。
凶悪犯罪を引き起こす同年代の少年たちと同一視されて、大人たちから「キレる17歳」とか言われて意味もなく恐れられた世代ですww
バブルが崩壊し、日本全体が沈鬱な停滞感に包まれていた時代の中で育ち、モノがあふれ、何不自由ない生活のはずなのに不幸な大人たちの背中しか知らない僕らは、幸せの価値観と人間的な共感能力が著しく欠けてしまっている世代でもあるのかと思います。


なぜ少年があんな事件を起こしたのか?少年を事件へと駆り立てたその理由は?
神戸の児童連続殺傷事件の真実に迫る内容ですが、ほとんどは作者自身の創作のようです。
少年犯罪をモチーフにした作品はいくつかありますが、実際に起こった事件をそのまま扱ったこの作品は本当の意味での問題作です。

2019年現在、文庫版は絶版になっている模様。電子書籍がAmazon等で購入可能です。

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